第10冊 B1F R10 日本の小説

今回は、ひさびさに前から読みたいと思っていた本を発見。
それは、「ブルボン小林」が、ブルボン小林の末端通信 Web生活を楽にする66のヒント (カッパ・ブックス)で、
紹介していたこちらの作品。

アクロバット前夜

アクロバット前夜

この本、文章が横書きなのですが、変わっているのは、
1ページ目の1行目を読んだら、1ページ目の2行目に読み進むのでなく、
2ページ目の1行目に読み進めるという構成になっている点。
最終ページの1行目を読み終わったら、最初のページの2行目に進むといった具合。
とにかく、ページをめくりまくらなくては、いけません。
少し面倒ですが、「ページをめくる」行為は、
読書体験の重要な一端を担っているのかも知れないと考えさせられます。
電子ブックがいまいち、普及しない原因もこの紙の手触り感と無関係ではないのかも。
ただし、この構成一つ難点がありました。
通常、読書していると自然に隣の行も目に入るものです。
これが、通常の構成なら、隣の行はすぐ何秒か後に読む行ですから、
目に入ったところで、何ら問題はありません。
ところがこの本では、一つ下の行には、本を一周しないと辿り着けないわけですから、
それが目に入るとずいぶんストーリー的には先の話が目に入っちゃうわけで、
軽いネタバレの危険が付きまとうわけです。
なので、途中からしおりで下の行が見えないようブロックしながら、読んでました。